ハード

株式の時価の下落について回復する見込みがある場合

時価の下落が一時的なものであり、期末日後概ね1年以内に時価が取得原価にほぼ近い水準まで回復する見込みがあることを合理的な根拠を持って予測できる場合

会計方針の変更が正当な理由に基づくものであることを判断する際の留意点

・事業内容及び企業内外の経営環境に変化に対応・変更後もGAAPに照らして妥当である・会計事象を適切に反映するため・利益操作目的ではないこと監査委員会報告78号より

物流会社の財務的観察の視点

●収益面・物流により、販売と生産の同期を図ることができる企業が付加価値を生み出すことができる。・「流通加工のための保管」という機能の拡大により、ビジネスチャンスが広がる。・メーカーの物流の場合は、工場からの直送がもっともコスト低減される(社…

組織再編ストラクチャを連結の観点から見る場合の注意点

連結グループ内でエンティティの数が変わったとしても、未実現利益がない(関係会社間取引による在庫がない場合)会社の場合、持株比率の変動で影響を受けるのは少数株主損益(最終利益)のみである。

建設協力金の会計処理

建設協力金は、建物等の賃貸に係る預託保証金であり、売却可能性がないと考えられる場合、寄託債権という金銭債権としての性質がある。そのため、賃貸期間の短い預託保証金等であって影響額に重要性がない場合、及び売却可能性がないと考えられる場合、当初…

ビジネス・アドバイスの着眼点

他業種との類似点を挙げていって、ビジネスモデルを比較する視点があると納得感を得られやすい。

DD調整項目

DDの純資産調整項目として、将来の事象を取り込むことがあります。しかし、取り込むべきなのは「事象の原因は既に発生しているのに、会計上反映させていない項目」です!!原因が基準日以降に発生しているものは取り込まないようにしましょう!

ファクタリング取引

ファクタリング取引は自社の都合で行う場合と取引先の都合で行う場合があります。自社で行う場合は自社が手数料を負担し、ファクタリング会社に依頼します。一方、取引先の都合で行う場合は自社の手数料負担はなく、場合によっては入金サイトも変わらず、手…

5/2 M&A=結婚!?

こんにちは、アニルカです。 ◇M&Aはよく結婚に例えられるそうです。 例えば、結婚相手は自分の要求をすべて満たす相手と限らないように、M&Aでもすべての要求を満たす条件で買収できるとは限らないのです。◇なんてことをふと気づいたままに書いてみました。…

不況続く本屋の儲けの構造〜いまだ起きない業界再編

ということで、今回は実際に本を売っている本屋さんと本を卸している(本の)問屋の儲けの構造について、整理したいと思います。本屋さんの売っている本は定価販売が決まっているので、大安売りして大量に売りさばくことができません。そのため、粗利で20%く…

企業再生での税務上の恩恵はできるだけもらっておこう!!

一.企業再生における税務上の恩恵とその趣旨法人税法は、法人が債権者等から債務免除を受けた場合には、これを債務免除益として課税対象としています。そのため、(債務免除額−欠損金)×約41%が税金として支払われ、再生計画上、大きなキャッシュアウト…

企業再生の礎作れるか!?〜DD上の留意点

?.企業再生におけるDDの目的 企業再生におけるDDにおいては利害関係者が多いことが特徴的であり、以下の目的のために実施される。まず、債権者にとっては事業再生の可否 金融支援の程度を判断するためまた、債務者にとっては自社の財務状態の把握しスポンサ…

会社法における企業結合の処理

会社法による企業結合の基準について、以下にポイントだけ整理しておきたいと思います。・設けられている規定?資本金・資本準備金計上額について?資産及び負債の評価について?のれんについて?株式の特別勘定について・企業結合形態の判定の流れ?共通支配下の…

合併等統合型再編のDDの留意点

今回は以前の統合型再編の特徴についてのエントリに引き続き、DD上の留意点について整理したいと思います。?.留意点まず、結論として下記の2点が留意点として挙げられます。クロスの調査になる 統合の影響の調査がポイントになる以下で、この2点について掘…

初めてのミーティング

ということで、今回は案件の最初に行うミーティングにおける留意点を簡単に挙げてみます。まずは我々の作業範囲(スコープ)を確認します。具体的な項目についてもそうですし、「どのような視点で見たらよいのか?」ということについても確認が必要です。次…

会社のタイプ別評価の留意点

今回は通常の評価方法では判断を誤りやすいタイプの会社を何種類かピックアップして、注意点をまとめてみました。?.資産はあっても利益の少ない会社 このような会社では、時価純資産で算定した価格はDCF法で計算した価格を大きく上回る。なぜなら、事業用に…

1+1=2+α!?〜合併などの統合型M&Aの特徴

ということで、今回は合併等統合型M&Aの特徴や利点について整理したいと思います。?.合併の特徴 合併においては、以下の特徴からその利点が導かれる。統合の手段であること 株式を対価とすること 包括承継であること?.各特徴から生まれる利点1.統合の手…

TOBにおけるDDは不自由がいっぱい!?

今回はTOBにおけるデューデリジェンス(DD)の流れについて整理します。これは、通常の相対取引におけるDDの思考プロセス、手続の順序にもつながると考えてよさそうです。?.TOBにおけるDD総論TOBにおいては、ノンアクセス、リミテッドアクセスDDが多い。た…

独り立ちできるかな!?

ということで、事業分離(=カーブアウト:以下CO)の場合のDDのポイントについて整理します。1.スタンドアローン化の意義COする場合、独り立ちして新たに機能する状態をシミュレーションする必要があるため、これに関する情報をDDでも入手します。入手が…

買収ファンドの考え方〜彼らは何を考えているのか?

ということで、買収ファンドの基本的な思考について整理したいと思います。1.買収ファンドの対象となりやすい企業買収ファンドはキャッシュフローが安定的に発生し、研究開発費等の長期に不透明な支出が出ない企業を標的としやすい。一方、企業価値を上げ…

組織再編スキーム〜前回の補足

前回のエントリではかなり落ちが多かったので、今回大きく補足させていただきました。1.合併 (メリット) 包括承継のため、移転手続が簡素ですむ。 新株発行により、買収資金が不要となる。 (デメリット) 人事制度やシステムの統合で経営統合が難航しやすい…

会社売却にもいいことがある!?

ということで、会社を売却することのメリットとデメリットについて整理したいと思います。(メリット) 清算すると、清算所得の法人税等で40%、残余財産分配の配当所得が最高50%で、計70%くらいの税金を取られるが、株式譲渡なら20%で済む。 株主はキャピタル…

初心者のための財務デューデリ実務 1

今回は財務デューデリジェンス(以下、財務DD)業務の現場の作業について、特に対象会社に伺うまでの準備について流れを簡単に紹介します。1.まず、証券会社等のファイナンシャルアドバイザー(以下、FA)からDDの依頼を受け、こっちからはDDの下準備のため…

有価証券報告書とにらめっこ〜総論、経営戦略分析編

ということで、企業分析の際の一般的な考え方を下記に示します。まず、F/Sを利用した企業分析のフレームワークにおけるステップは以下の4つ経営戦略分析 会計分析 財務分析 将来性分析なお、会計分析と財務分析はどう違うかというと、会計分析はF/S自体を修…

個人消費回復の主役!?〜クレジットカード業界の特徴は!?

最近になって、株価もだいぶ持ち直してきているクレジットカード業界について、特徴と着眼点について簡単にまとめてみます。?.クレジットカード業界の儲け クレジットカード業界の儲けは「加盟店手数料」と「顧客手数料」に分けられます。そのうち、顧客手…

Bestな組織再編スキームは!?

今回は代表的な組織再編のスキームについて、メリットとデメリットを簡潔にまとめてみたいと思います。1.営業譲渡 対象資産の選別が可能になる。偶発債務が明らかになる。営業権が計上され、これは損金算入が認められている。ただし、各契約を個別に結び直…

会社の切り分けはケーキと違って難しい!?

というわけで、今回は業務分離に焦点を絞って論点を整理したいと思います。?.業務統合及び業務分離の問題点一般に業務統合についての問題点になりうる事項として、以下の事項が代表的な例と考えられる。1.人事制度2.不採算、ノンコア事業3.重複設備、…

企業価値創造の方法論

〜企業価値評価 マッキンゼー・アンド・カンパニーより?.結論から言うと、「投下資産」が「資本コストを上回るリターン(=ROIC)」を生み出すことによって、価値が創造されるのである。さらにいうと、ROICが資本コストを上回る限り、企業は成長すれば価値…

退職給付引当金の企業価値に及ぼす影響は?

引き続き退職給付引当金の企業価値評価上のポイントをまとめてみたいと思います。ポイントは大きく分けて2つ。1.退職給付債務が過小計上になっていないか。2.制度統合に関わる課題、問題点はないか。検討事項は以下の4点が挙げられる。1.退職給付制度…

懐かしの代行返上〜確定給付企業年金制度について

久々に「代行返上」との言葉を耳にしたため、懐かしに任せて確定給付企業年金制度について記述してみます。従来、企業年金制度には適格退職年金制度と厚生年金基金制度の二つがありました。・適格退職年金制度について簡単に概要を説明すると、国から認めら…