企業価値創造の方法論

企業価値評価 マッキンゼー・アンド・カンパニーより

?.結論から言うと、「投下資産」が「資本コストを上回るリターン(=ROIC)」を生み出すことによって、価値が創造されるのである。

さらにいうと、ROICが資本コストを上回る限り、企業は成長すれば価値を創造するのである。

一般に、「ROIC(投下資産利益率)=NOPLAT/投下資産」と表される。

また、「NOPLAT=税引後営業利益、株主・債権者に分配される付加価値」であり、「投下資産=運転資金+主要事業に使用する設備」と示すことができる。

?.別の言い方をすると、「企業価値=営業FCF/資本コスト−CF成長率」である。

なお、「営業FCF=NOPLAT−純投資額」と表される。

*CF、FCF=キャッシュフロー、フリーキャッシュフロー

上の式の「CF成長率」の算出のためには、将来CFを予測しなければなりません。

加えて、将来CFの予測の精度を高めるためには、1.過去の実績 2.他社との比較 3.バリュードライバーを検討しなければならない。

?の結論の通り、将来キャッシュフローに影響を与えるのは、
1.売上高や利益の成長率
2.投下資産(資本コストに比例する)に対するリターン(ROIC)
の両関数になる。

下のサイトでは、ソフトバンクボーダフォン買収を例に上記の話を解説してくれてますので、興味のある方は一読ください。

http://www.yuichiro-itakura.com/archives/2006/05/21-1235.html