組織再編スキーム〜前回の補足

前回のエントリではかなり落ちが多かったので、今回大きく補足させていただきました。

１．合併

(メリット)

• 
  包括承継のため、移転手続が簡素ですむ。
• 
  新株発行により、買収資金が不要となる。

(デメリット)

• 
  人事制度やシステムの統合で経営統合が難航しやすい。
• 
  バイサイドの株主構成が変化してしまう。

２．事業譲渡

（メリット）

• 必要な資産のみを選んで買収できる。
• 簿外負債を引き継ぐおそれがない。

(デメリット)

• セルサイドの取得資産は時価評価され、含み益に課税される。
• 
  バイサイドは資産買収にあたり消費税が課税される。

３．株式譲渡

(メリット)

• 
  法的手続が簡素で済む。
• セルサイドのの法人格は残るので、早急な経営統合必要ない。

(デメリット)

• 
  簿外債務を引き継ぐ危険がある。
• 
  買収資金が必要になる。

４．株式交換

(メリット)

• 
  買収資金が不要。
• 
  セルサイドのの法人格は残るので、早急な経営統合必要ない。

(デメリット)

• 
  バイサイドの株主構成が変化してしまう。

５．新株引受

(メリット)

• 
  過半数の議決権取得を目的に行われることが多いため、買収資金が少なくてすむ。

(デメリット)

• 
  少数株主が残ってしまう。
• 
  時価で引き受けないと、贈与税が課される恐れがある。

６．会社分割(吸収分割)

(メリット)

• 
  買収資金が不要。
• 
  包括承継のため、財産移転や従業員引き継ぎが簡素に済む。

(デメリット)

• 
  バイサイドの株主構成が変化してしまう。
• 
  人事制度やシステムの統合で経営統合が難航しやすい。

以上、ご意見、ご指導等ありましたらよろしくお願いします。