2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

組織再編スキーム〜前回の補足

前回のエントリではかなり落ちが多かったので、今回大きく補足させていただきました。1.合併 (メリット) 包括承継のため、移転手続が簡素ですむ。 新株発行により、買収資金が不要となる。 (デメリット) 人事制度やシステムの統合で経営統合が難航しやすい…

会社売却にもいいことがある!?

ということで、会社を売却することのメリットとデメリットについて整理したいと思います。(メリット) 清算すると、清算所得の法人税等で40%、残余財産分配の配当所得が最高50%で、計70%くらいの税金を取られるが、株式譲渡なら20%で済む。 株主はキャピタル…

初心者のための財務デューデリ実務 1

今回は財務デューデリジェンス(以下、財務DD)業務の現場の作業について、特に対象会社に伺うまでの準備について流れを簡単に紹介します。1.まず、証券会社等のファイナンシャルアドバイザー(以下、FA)からDDの依頼を受け、こっちからはDDの下準備のため…

有価証券報告書とにらめっこ〜総論、経営戦略分析編

ということで、企業分析の際の一般的な考え方を下記に示します。まず、F/Sを利用した企業分析のフレームワークにおけるステップは以下の4つ経営戦略分析 会計分析 財務分析 将来性分析なお、会計分析と財務分析はどう違うかというと、会計分析はF/S自体を修…

個人消費回復の主役!?〜クレジットカード業界の特徴は!?

最近になって、株価もだいぶ持ち直してきているクレジットカード業界について、特徴と着眼点について簡単にまとめてみます。?.クレジットカード業界の儲け クレジットカード業界の儲けは「加盟店手数料」と「顧客手数料」に分けられます。そのうち、顧客手…

Bestな組織再編スキームは!?

今回は代表的な組織再編のスキームについて、メリットとデメリットを簡潔にまとめてみたいと思います。1.営業譲渡 対象資産の選別が可能になる。偶発債務が明らかになる。営業権が計上され、これは損金算入が認められている。ただし、各契約を個別に結び直…

会社の切り分けはケーキと違って難しい!?

というわけで、今回は業務分離に焦点を絞って論点を整理したいと思います。?.業務統合及び業務分離の問題点一般に業務統合についての問題点になりうる事項として、以下の事項が代表的な例と考えられる。1.人事制度2.不採算、ノンコア事業3.重複設備、…

FP合格大作戦!!続編〜専門学校選び編

FPのための専門学校を探して、ネット上を駆けずり回りました・・・。せっかくなんで、各専門学校の特徴を記載しておきます。[東京FP]メリット・公認会計士登録ができれば、ここの「AFP講座会計人コース」に受講すると「タックスプランニング」「相続・事業承…

企業価値創造の方法論

〜企業価値評価 マッキンゼー・アンド・カンパニーより?.結論から言うと、「投下資産」が「資本コストを上回るリターン(=ROIC)」を生み出すことによって、価値が創造されるのである。さらにいうと、ROICが資本コストを上回る限り、企業は成長すれば価値…

退職給付引当金の企業価値に及ぼす影響は?

引き続き退職給付引当金の企業価値評価上のポイントをまとめてみたいと思います。ポイントは大きく分けて2つ。1.退職給付債務が過小計上になっていないか。2.制度統合に関わる課題、問題点はないか。検討事項は以下の4点が挙げられる。1.退職給付制度…

懐かしの代行返上〜確定給付企業年金制度について

久々に「代行返上」との言葉を耳にしたため、懐かしに任せて確定給付企業年金制度について記述してみます。従来、企業年金制度には適格退職年金制度と厚生年金基金制度の二つがありました。・適格退職年金制度について簡単に概要を説明すると、国から認めら…

税務コスト対策〜株式交換・移転の課税繰延べ要件

以前アップした企業再編税制に関連する規定として、株式交換及び移転における課税繰延べの規定にも注意しましょう。株式交換及び移転における課税繰延べ要件については以下のとおり。 <従来>租税特別措置法上にて取り扱いが規定されていた。1.金銭等の交…

FP合格大作戦!!

ということで、 せっかく身についた勉強癖が無くなる前に、ちょっとは今の仕事に関係あるFPの資格を取ってみようかなあ〜と年末年始に考えてみました。何冊か雑誌やインターネットを読みあさってみた結果、試験対策として下記のポイントが挙げられるかなあと…

組織再編税制

またもや真面目ネタですが、ご容赦を。今回は組織再編税制について、簡単な説明を記載しておきます。組織再編行為(合併、分割等)が「適格」組織再編行為と認められない場合、移転譲渡益に課税がなされるため組織再編コストに大きな影響を及ぼします。 「適格…