会社のタイプ別評価の留意点

今回は通常の評価方法では判断を誤りやすいタイプの会社を何種類かピックアップして、

注意点をまとめてみました。

?.資産はあっても利益の少ない会社



このような会社では、時価純資産で算定した価格はDCF法で計算した価格を大きく上回る。

なぜなら、事業用に投資した設備等の資産が時価と比べて、収益(キャッシュフロー)獲得に貢献していないためである。

したがって、そのような収益獲得に貢献していない設備を評価対象から外して評価すべきである。

?.創業間もないため資産も利益も少ない会社

こちらは?とは逆にDCF法で計算した価格が時価純資産で算定した価格を大きく上回る。

ただし、このような会社はリスクが高いため、DCF法で用いる割引率は通常より高い割引率を用いたほうがよい。

?.不動産を多くもつ会社

まず、不動産の取得を前提に評価しても良いが、必要に応じて切り離して買うことを検討する。

不動産を評価する場合には不動産鑑定士へ依頼することのほか、路線価や固定資産評価額を用いる方法が一般的です。賃貸不動産については収益還元法を用いるほうが適切な場合があります。

ただし、価格算定上、資産の含み損益が大きく影響されるので、税務上の問題も含めて注意が必要です。

?.節税により利益を抑えてきた会社

節税してきた分利益が留保されていないため、実態以上に安くしか売れなくなってしまっている。そのため、売却するのであれば利益を積み上げた後に売るほうがタイミングとして得策といえるでしょう。

以上、駄文ですが何かお気づきの点がありましたら、お知らせください。