買収ファンドの考え方〜彼らは何を考えているのか?
ということで、買収ファンドの基本的な思考について整理したいと思います。
1.買収ファンドの対象となりやすい企業
買収ファンドはキャッシュフローが安定的に発生し、研究開発費等の長期に不透明な支出が出ない企業を標的としやすい。
一方、企業価値を上げるために、製品だけでなくビジネスモデルごと魅力的にならないと会社ごと買われる対象になりにくい。
2.買収後の企業価値創造について
価値創造の五つの軸は、
- 金融
- 経営
- (買い手の)評価
- IR
- タイミング
このうちファンドは金融、経営に強い影響を及ぼせる。
ただし、企業価値は純資産ではなく、キャッシュ生成能力でファンドは考える。
投資後の企業改革は三段階。
- 株式会社の常識(経理、総務回り)を習得
- 事業としての常識(組織作りと動かし方)を醸成
- 成長方法の模索、実行(提携、追加投資、買収)
3.買収ファンドが最終的に得るもの
買収ファンドの儲けは極論すると、レバレッジ、企業価値創造の二つに分けられる。
ただし、レバレッジが大部分になればなるほど、実態はハゲタカファンドと言って差し支えない。
以上、ご意見ご指摘等ありましたら、ご一報よろしくお願いします。