株式公開への長い階段〜こんなところが上場審査でつつかれる!
今回は、株式公開において問題になりやすい点について簡単に整理したいと思います。
一.株式公開のために問題となりやすい点
株式公開のために、問題となる点は概ね以下の10点です。
二.各問題点について、留意すべき点
上記の問題点について、少々補足したいと思います。
1.証券取引法違反について
たとえば、過去の資金調達において、証券取引法上の「公募」に該当するにもかかわらず、有価証券届出書を出していなかった場合が該当します。
6.プライベートカンパニーからの脱却について
人的・資本的関係会社、特別利害関係人、大株主、経営者やその親族との取引を解消しなければなりません。
なお、「特別利害関係人」とは、?役員、その配偶者および2親等内の血族(以下「役員等」)、?役員等により総株主の議決権の過半数が保有されている会社、?関係会社(「財務諸表等規則」に規定される親会社、子会社、関連会社など)および役員のことを指します。
7.関係会社の整理について
前述の人的・資本的関係会社の整理に加え、連結グループ内での関係会社を整理し、競合関係を解消しなければなりません。
10.労務コンプライアンスについて
残業代の未払はもちろん、下記の条件に当てはまるパートや派遣の方の社会保険への加入状況にも注意しましょう。
. | 労災 |
雇用 |
健保・厚年 |
|
(臨時雇用的な)アルバイト | ○ |
× |
× |
|
パートタイム | 所定労働時間が週20時間未満 | ○ |
× |
× |
所定労働時間が週20時間以上 | ○ |
○ |
× |
|
労働時間が正社員の4分の3以上 | ○ |
○ |
○ |
|
法人の役員 | 実質的に労働者としての身分を有する | ○ |
○ |
○ |
労働者としての身分を有しない | × |
× |
○ |
○・・・加入する ×・・・加入しない
以上、ご意見ご指摘等をお待ちしております。