適切な月次決算で適時な問題発見!!

たまには税理士らしい記事を。

経営の改善のためには、「計数管理」が必要です。
具体的には、毎月月次決算を行うことで自社の現在抱える問題を客観的にとらえることができ、その問題を一つ一つクリアーしていくことで、会社の業績が良くなるということです。

そのためには、月次決算の「精度」が必要です。
では、どの程度やったらいいかというのは下記のポイントを押さえるようにしてください。

1.発生主義による売上、仕入計上
現金の入出金ではなく、請求や納品に基づいた売上や仕入の計上を行う。

2.月末の在庫を洗い替え計上
実地棚卸はしないまでも月次の受払を反映させる。

3.未払経費の取り込み
給与が月末ではなく15日締めだったり、既に金額が大きい経費の発生が見込まれている場合は未払計上する。

4.減価償却費、引当金の月次計上
実際発生額ではなく予算金額でも良いから、年度中間だけでなく月次決算に反映させる。減価償却費や賞与引当金、未払消費税(税込処理の場合)など。

5.部門別等のセグメント損益管理
「分けることは理解ること」、社長の関心に従って会社を区分してください。
基本的には、業績評価の範囲で区分したほうが良いかと思います。